
聖 句「わたしは、あなたを胎内に形造る前から あなたを知り、あなたが母の胎を出る前からあなたを聖別し、国々への預言者として定めていた。」 (エレミヤ1:5)
説教題 「神様のスペシャルな計画」
聖 書 エレミヤ書1章1〜10節
説教者 栗本高仁師
神様は私たち一人ひとりにスペシャルな計画を持っておられます。ここに出てくるのは、のちに預言者となるエレミヤという人です。神様は彼にもスペシャルな計画を持っていました。
1)大変な時代の中で
エレミヤが生きていた時代、イスラエルの国は複数の大きな国に挟まれ(東はアッシリア、南はエジプト)、様々な戦いに巻き込まれていました。その結果、国内は大きな混乱の中にあったのです。
そのような中で、神様は預言者を立てます。預言者とは、神様の意思と声を聞いて、それをイスラエルの民の人たちに伝える人です(神様と民の間に立つ仲介人とも言えます)。神様は、この預言者を通して、神様の民であるイスラエルを導こうとしていたのです。まさに、その預言者として立てられようとしていたのが、「アナトテにいた祭司の一人、ヒルキヤの子エレミヤ」という人でした(1節)。
天におられる神様は、地上のことに無関心ではありません。いつも神様は、私たちが生きている地上のことに関心を向けて、語りかけてくださるお方です。今日も、神様はこの聖書の御言葉と、またその御言葉を取り次ぐ人を通して、私たちに語りかけてくださっています。この時代に、この日本に生きる私たちに語りかけていることは何でしょうか。
2)生まれる前から神の計画がある
神様はどのようにして、エレミヤを選ばれたでしょうか。ある日、エレミヤはこのようなことばを聞きます。それは「わたしはあなたを胎内に形造る前からあなたを知り、あなたが母の胎を出る前からあなたを聖別し、国々への預言者として定めていた」ということばです(5節)。神様はエレミヤが子どもから大人へと成長して、ある程度どのような人であるか分かってから選ばれたのではありません。何と、生まれる前から神様は彼を預言者に選んでおられたのです。
私たち一人ひとりも、神様の側で選ばれているのです。それは私たちがロボットのように造られているということではありません。それぞれの特徴や関心をご存知の上で、神様がご計画を持っておられるのです。神様がご計画を持っておられるということは、神様が私たちの人生を保証し、責任を持って導いておられるということです。私たちはあらゆる決断をしますが、その決断の中に神様の導きがあることを覚えつつ、神様と共に歩んでいきたいのです。
3)現実ばかり見るのではなく
神様の任命の語りかけに対して、エレミヤはこのように応答します。「…ご覧ください。私はまだ若くてどう語って良いか分かりません」と(6節)。これが、私たちを代表する声でもあります。どうしても今の能力や状況を考えて、これは無理だと考えてしまいます。
しかし、神様は「まだ若い、と言うな」と言います。それは、神様ご自身が「ともにいて」くださり、語ることばを教えてくださるからです(7-8節)。そして、神様は手を伸ばして、彼の唇に触れながら「見よ、わたしは、わたしのことばをあなたの口に与えた」(9節)と言われます。そして、エレミヤは勇気をいただいて、預言者としての働きをしていくのです。
私たちは、あまりにも現実的なことだけを見つめて、この世界で生きてしまっていないだろうかと問われます。確かに、現実を見つめることは大切です。しかし、それ以上に重要なことは、神様のご計画に目を留めることではないでしょうか。現実的には難しいと思える中でも、神様はスペシャルな計画を持っておられることがあるのです。それゆえに、私たちは御言葉と祈りを通して、神様の声を聞かせていただきたいのです。そして「行きなさい」という声を聞いた時に、私たちも一歩踏み出していこうではないでしょうか。
