中心聖句 「すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。」(使徒の働き2:4)

聖 書 使徒の働き 2章1~4節

説教者 後藤健一師

 今日は教会暦ではペンテコステ(聖霊降臨日)です。ペンテコステは約束の聖霊が初代の教会に最初に臨まれ、教会が聖霊に満たされた事を記念する日です。今朝も、聖霊が現代の教会にもお臨み下さる事を信じて、共に感謝し喜びましょう。

Ⅰ.聖霊に導かれて生きる(使徒2・1~4)

 使徒2章1~4節に聖霊の神様が初代教会に最初に臨まれた時の出来事が記されています。この時の弟子達は様々な苦境の中にありました。迫害、経済的困難等…。弟子たちはこのような苦境の中で主に信頼し、主のお言葉に従い、共に心合わせて祈り合いながら、約束の聖霊を待ち望んでいました。そこについに主イエス様の約束の聖霊が一人一人に、皆に満ちて下さったのです(使2・1~4)。

 「風」は旧約聖書において神の霊を表すものでした。まさに天からの息吹が吹き込まれるようにして聖霊が弟子たちに吹き込まれて教会は息を吹き返しました。ここに炎のような舌が分かれて現れ」(3)とあります。一つの御霊が各々に臨んだ事を示しています。「炎」とはモーセが燃える柴で示されたように神ご自身が共におられるご臨在を示すしるしでした。これらの現象は神の霊が弟子たちに臨まれた事を示すしるしとしてこの時、特別に示されたものと思われます。

 聖霊の降臨はイエス様の約束の成就です。使徒の働き1章8節。「聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります」。困難の中でも、イエス様と主の愛の教えに従う力、イエス様を証する力が聖霊によって与えられます。もちろん、ペンテコステ以後の今の時代、イエス様を信じる人の心に聖霊様はすでに生きておられます。共にいて慰め励まし助けて下さいます。さらには、主に聖霊を祈り求め、全く信頼し明け渡して、従う人に、聖霊様が臨まれ、満たされるのです。約束の聖霊に満たされた弟子たちはこの時、御霊が語らせるままに話し出しました(4)。主イエスを信じて、聖霊の導きに明け渡し、従う備えのできている者に聖霊が臨まれ、満たされました。弟子たちは聖霊に導かれつつ、聖霊と共に働きます。それは主イエス様と共に働く事と同じです。

 今日、聖霊に満たされたからといって、この時の弟子達の様に外国語が話せたり、異言等の特別な言葉が話せるとは限りません。ただ共通する事は「御霊が…ままに」(4)生きるという点です。そのように生きる時、聖霊による愛、喜び、平和、寛容、慈愛、善意、忠実、柔和、自制という愛の実が伴います(ガラテヤ5・22~23)。聖霊によって多様な弟子達が一致して宣教の為に立ち上がり、人々の心に、愛をもって、福音を伝える事ができました(14)。ペテロをはじめ弟子達はかつてイエス様を置いて逃亡した人たちでした。ですから、この力は弟子たちのものではなく、まさに聖霊の賜物です(ガラテヤ5・22~23、ヨハネ14・26等)。

 御聖霊は日々の幸せにも欠かせないお方です。「肉」(神から離れ反逆する罪深い人間性)から出て来る様々な「肉のわざ」と呼ばれる悪の諸症状(淫行、偶像礼拝・魔術、敵意、争い、ねたみ、憤り、分裂分派、泥酔等。参照;ガラテヤ5・19~21)に対して、御聖霊なる神様こそそれらに効く神様の特効薬です(同16節)。

Ⅱ.聖霊に満たされて生きる(エペソ5・18)

 「御霊に満たされなさい」(エペソ5・18)と神様は今も聖書を通して、全てのクリスチャンに教えておられます。これは「満たされ続けなさい」という事です。様々な困難に現代に生きる私たちもまた今日、直面しています。だからこそ私達は主イエス様とそのお言葉に信頼しつつ、助け主、慰め主であられる、聖霊に助けて頂き、慰めて頂き、励まして頂き、導いて頂きながら、神様の愛と恵みの中で、御霊の満たしとお導きをいつも、共に心を合わせて、祈り続けましょう。悔い改めるべきは悔い改め、主に信頼し明け渡し、主に心を向け心合わせて、従い続けましょう。そこに豊かな愛の実が結ばれていきます。

【祈り】父なる神様。いつも私たちを聖霊に満たしてお導き下さい。主に従い、周りを潤し、福音を愛をもって適切に証する愛の人にして下さい。アーメン。