金言
「このキリストにあって、建物の全体が組み合わされて成長し、主にある聖なる宮となります。あなたがたも、このキリストにあって、ともに築き上げられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。」(エペソ2:21-22)

説教題 「神の宮である教会」
聖 書 出エジプト記26章1~14節
説教者 栗本高仁師

 建物は実に様々な材料が用いられて、組み合わされてできていることがわかります。まさに、主の住まいである「幕屋」も同様です。

1)様々なもので建てられる幕屋

 神の臨在を表す什器備品(箱と宥めの蓋、机と燭台)の作り方が示されたあと、幕屋の建物部分の造り方へと続いていきます(26-27章)。
 まず、幕屋のための「幕」について書かれています(「天幕(テント)」と呼ばれる所以です)。幕屋は、2種類の幕(①亜麻布の幕:1-6節、②やぎの毛の幕:7-13節)と2種類の覆い(①赤くなめした雄羊の皮、②じゅごんの皮:14節)からなっています。
 次に、それらの幕を掛けるための「立板」について書かれています(15-25節)。アカシヤ材で作られ、板には「はめ込みのほぞ」が二つあり、板の下には「二つのほぞのため二個の台座」が銀で作られます(17,19節)。そして、立板を補強するための「横木」もアカシヤ材で作られます(26-28節)。最後に、立板と横木には「金」をかぶせます(29節)。これで幕屋本体の大枠が完成します。
 その次に、幕屋の内装が整えられていきます。幕屋本体の中は「聖所」と「至聖所」で区切られているため、その仕切りとして「垂れ幕」が亜麻布と撚り糸を用いて作られます(31節)。また、幕屋の入り口にも同様の材料で「垂れ幕」が作られます(36節)。
 そして、幕屋の庭に置かれる「祭壇」について(27:1-8)、幕屋全体を囲うための「掛け幕」と「柱と台座」について書かれています(27:9-19)。

2)組み合わされて、建てられる教会

 以上のように、主が住まわれる「幕屋」を建てるために、様々な材料が用いられ、組み合わされていることがわかります。実は、私たち教会も同様に「神の御住まい(主にある聖なる宮)」として、「建物全体が組み合わされ」るとあります(エペソ2:21-22)。もちろん、それは教会堂のことを言っているのではありません。教会は、イエス様を信じる私たち一人ひとりの集まりであり、まさに様々な者が集うところであります。そのような一人ひとりが、キリストを要の石として組み合わされているのです。そして、そのような私たちの間に、「御霊によって」神が住んでくださるのです。それは、「キリストの教会を通して、神はご自身を明らかにされ、ご自身を見せようとしてくださっている」ということなのです。

3)主が示された通りに

 そのために大切なことは何でしょうか。それは「あなたは、山で示された定めの通りに幕屋を設営しなければならない」とある通りです(30節)。主は、似たようなことばを用いて、繰り返しモーセに語っています(25:9,40,27:8)。この時、モーセは「天の住まい」を見せられていたのでしょう。その見た通りに、地上においても「幕屋」を作りなさいと言われるのです。
 このことは、「神の御住まい」である教会を建て上げるためにも大切な原則となります。つまり、私たちが勝手に思い描いて、組み合わせていくのではないということです。神の設計図があります。それに従って、私たち一人ひとりが組み合わされていく必要があるのです。それが「神の御心を求める」ということではないでしょうか。
 もちろん、私たちは不完全です。そもそも「山で示されたとおりに」造るということには限界があったでしょう。しかし、そのような欠けがある幕屋に神は住んでくださるように、神は私たち不完全な教会にも住んでくださいます。その神のあわれみと素晴らしい御業を覚えつつ、私たちも神の御心に適う「神の御住まい」として造り変えられ続けていきたいと願います。