金言
「見よ。わたしは、ユダ部族に属する、フルの子ウリの子ベツァルエルを名指して召し、彼に、知恵と英知と知識とあらゆる務めにおいて、神の霊を満たした。」 (出エジプト31:1-2)

説教題 「神の霊とともに働く」
聖 書 出エジプト記31章1~18節
説教者 栗本高仁師

 ペンテコステおめでとうございます。聖霊が弟子たちの上に降り、そのことのゆえに、教会が誕生しました。しかし、聖霊は今も生き生きと働いておられることを覚えさせていただきましょう。しかし、聖霊が働いていたのは、新約聖書からだけのことではありません。

1)神の召命

 ここまで、幕屋の作り方が示されてきました。しかし、設計図があるだけでは幕屋はできません。それらを実際に作る人が必要です。そこで、責任者として選ばれたのが二人の人、「ベツァルエル」(2節)と「オホリアブ」でした(6節)。彼らは職人であり、おそらく知恵と技術を持ち合わせていたのでしょう。しかし、ここをよく読むと、「わたしは…ベツァルエルを名指して召し」(2節)とあり、また「わたしは、…オホリアブを彼とともにいるようにする」(6節)と言われます。つまり、彼らが自分で名乗り出たのではなく、神が彼らを名指して呼ばれたのです。彼らは神の召命をいただいて、この幕屋建築の責任者となったのです。
 私たち一人ひとりも同じではないでしょうか。特別に教会の働きをしている人だけが、神から召命を受けていると思うかもしれません。しかし、すべての人は、神から召命を受けて、今それぞれの働きに遣わされています。神が特別に名前を呼んでくださり、あなたにこの働きを任せたいと言っておられるのではないでしょうか。

2)神が深くかかわる

 神は彼らを選ばれた後、どうされたでしょうか。「わたしは、…彼に、知恵と英知と知識とあらゆる務めにおいて、神の霊を満たした」とあります(2節)。この幕屋を作るためには、様々な務めがあり(4-5節)、そのためには「知恵、英知、知識」が必要であったことでしょう(3節)。しかし、それは彼の力だけでするのではなく、むしろ「神の霊」という神の力によってなされるのです。さらに「わたしは、すべて心に知恵ある者の心に知恵を授ける」(6節)と言われます。彼らに備えられていた「知恵」に、さらに主が「知恵」を増し加えるのです。
 このように、神がこの幕屋建築に深く関わっておられるのです。そして、神は私たち一人ひとりの仕事においても深く関わっておられます。ともすると、私たちは教会の働きだけが神様の働きで、それ以外の働きは神様とは関係のないものとして、分けてしまうことがあるかもしれません。しかし、そうではありません。それぞれの働きに神は深く関わっておられるのです。その原動力こそ「聖霊(神の霊)」です。ペンテコステにおいて、神はイエスを信じる私たち一人ひとりをも聖霊で満たして、知恵と力を与えてくださいます。だからこそ、普段の働きにおいて、何よりもまず「聖霊」を求めることが大切なのではないでしょうか。

3)神が働かれるように働くことによって

 この後、不思議なことに「安息日」の話が再び出てきます。それは、幕屋建築の働きをしていく中で、彼らは一週間の中で、六日間は仕事をして、七日目は休むということを覚えなければならないためです(15節)。しかし、それは単に人が体を休めるためということだけではありません。
 神は「これは、代々にわたり(永遠に)、わたしとあなたがたとの(イスラエルの子らとの)間のしるしである」と言われます(13,17節)。この働きが「神」と「神の民」の働きであることを指し示すために、安息日があるというのです。
 先に見たように、私たちの働きも、神の霊とともに働く「神の働き」です。神は「六日間で天と地を造り、七日目にやめて、休息」されました(17節)。だからこそ、「神の霊とともに働く」私たちも、同じように働き、休むように招かれているのではないでしょうか。一週間に一度、いつもの働きをストップして、神の前に出て礼拝の恵みあずかることを通して、私たちの働きが「神の霊とともに働く」神の働きであることを覚えさせていただきましょう。